森岡健二 平3
『近代語の成立 明治期語彙編』の改訂版
◇英和辞書における訳語◇
第一章 英和辞書における訳語の変遷……
1 辞書の選択
2 訳語の抽出
3 各辞書における訳語法の特質
4 語構成の変遷
5 訳語の品詞と語構成
第二章 英和辞書に与えた蘭学の影響……・
1 『英和対訳袖珍辞書』の特徴
2 「和蘭字彙』との比較
第三章 英和辞書に与えた英華字典の影響・
1 英華字典の概要
2 英和辞書とロブシャイド
◇翻訳書における訳語◇
第四章 翻訳書に与えた英華字典の影響
1 中村正直訳「自由之理』(明治五年)
2 西周訳『利学』(明治十年)
3 佐藤喜峰訳『天路歴程』(明治十二年V
4 その後の翻訳
5 中国語採り入れに関する諸問題
第五章 西周の訳語
1 辞書との関係
2 使用訳語の存在の有無について
3 生存語と廃語の性格
第六章 新訳聖書の和訳
1 和訳聖書における漢字の役割
2 和文調の基礎に見られる漢文書き下し文・・
3 用語における漢訳との関係
4 構文における漢訳との関係
第七章 旧約聖書の和訳
1 和訳旧約聖書の成立過程
2 翻訳の方法に関する問題点
3 漢字の用法と漢訳との対応
4 漢訳と一致する語
5 漢訳と一致しない語
◇現代漢語の特質◇
第八章 漢語訳の方法
1 問 題
2 置きかえ
3 再生転用
4 変 形
5 借 用
6 仮 借
7 造 語
第九章 現代漢語の成立条件
1 訳語における「語」と「字」との遊離:
2 訳語における「語」と「字」との一致:
第十章 文字形態素論
1 「新しき国語学の提唱」
2 形態素としての文字の機能
3 漢字形態素の種類
4 漢字形態素の複合形式
第十一章 学術用語
1 概 観
2 各分野の漢語の比較
第十二章 明治・大正・昭和の漢字・漢語の変遷・
1 前提となる調査
2 分類手順
3 質的に見た漢字漢語
4 量的推移
5 日本語の傾向-近代から現代へ
◇訳語の系譜◇
第十三章 欧米における事物概念の翻訳
1 はじめに
2 キリシタン時代の翻訳
3 概念の理解と訳字-語と表記の乖離の問題
4 科学・技術用語の翻訳-直訳・意訳・音訳
5 人文関係の用覲T古語の再生と専門用語の採集ー
6 むすび
第十四章 開化期の翻訳
1 生活用語
2 人文関係用語
3 科学・技術関係用語
4 むすび
第十五章 和英語林集成・英和の部の訳語
序
1 第一版の見出し語の性格
2 第二、第三版における訳語の増減とその性格:
3 第三版の増加訳語と「英和字彙』との関係
4 『英和字彙』初版に与えたヘボンの影響
まとめ
第十六章 『増補訂正英和字彙』の訳語
-特に増補された訳語の典拠を中心に
序
1 調査の方法
2 第二版における「増補訂正」
3 術語辞典と『英和字彙』第二版の増補訳語……
4 『英華字典』と『英和字彙』第二版の増補訳語
まとめ
付表
人名索引
書名索引
語彙索引