玉函叢説 隨筆 八卷 寫
【著者】田安宗武
【解説】宗武が積年自説を近侍の士に書かせて置いた草稿に就て、その子治寮が淨寫せしめたものと云ふ。
主として有職故實及び國學語學上の考説で、卷一に令私考、法親王衣體并弄上童装束以下七條、卷二に魚綾考、平文の事以下十二條、卷三に靴の事、半靴の事、靴帶の事以下十一條、卷四に五十連音の辨、假字大本以下十條、卷五に本朝肉食辨、屯食の事以下六條、卷六に、衝重寸法并三方、衝重考以下八條、卷七に難波津の歌の論、梅のめで櫻に異なる論以下七條、卷八に女子須知といふ書の誤りを正す、むつき問答以下四條を收めてゐる。外に附録があり、宗武の歌論の臆説剰言、歌論等を收めてゐる。安永六年丁酉二月二十二日、無名氏の序がある。 〔和田)新潮日本文学大辞典
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/kokusyokaidai/k2/kokusyo_ki054.html
http://dbrec.nijl.ac.jp/KTG_W_999279