言葉のつかね緒

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ことばのつかねを
　　　言葉の都かね緒　一巻　本居宣長
　内題には「後撰集詞のつがね緒」といへり。「後撰集」中の詞書の正しがらざるを訂正加削したるもの。巻首に、後撰集の詞書のみだりなる事を云ひて更に「されぱ此集をよむ人、歌はさる物にて、まづ詞書の心得難きに、くるしむところところ多かめるが心苦しさにおほけなきしわざにはあれども、宣長今其のわろき詞書どもの限リをあげて試に改め直しもし、又のそくべき詞加ふべき詞、などをも記して皆其のよしをさとして此の集よまむ人のしるべとす」云々といへり。巻末に「つかねてぞそれとも見ましあやめなく、かりみだりたる、言の葉ぐさは」と記せり。題意をも知るべし。享和二年壬戌〔二四六二〕本居春庭出版につきての奥書あり。

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