野村雅昭


第一章 漢字はなぜ日本語で問題となるか
 一・一 古代日本語と漢字のであい
   ひとつの仮定 5
   漢字の渡来 5
   漢字をうけいれる条件 6
   漢字とのであいの必然性 7
   神代文字はなかった 8
 一・二 漢字の日本語への定着
   漢字による日本語の表記
   渡来人のはたした役割
   漢字の表音的用法、
   カナの誕生
   漢字の訓読
 一・三 ハレの文字とケの文字
   カナの位置
   カナは庶民の文字
   ハレの文字としての漢字
   節用禍
   漢字崇拝と反発
 一・四 ヨーロッパ合理主義によるめざめ
   ローマ字とのであい
   音声言語の認識 36
   カナ文字論のさきがけ 38
   国学者の文字観
   啓蒙主義と功利思想
 一・五 日本語の近代化
   近代化の条件
   国語と日本語 46
   言語の近代化の条件
   日本語の近代化の特徴
   国字問題としての国語問題
 一・六 国字改良論と擁護論
   漢字廃止論のさきがけ
   漢字の弊害 57
   漢字擁護派の主張
 一・七 改良運動の展開
   改良運動のさきがけ 64
   漢字制限のこころみ 69
   合理化へのあゆみ 73
   弾圧の時代 76
 一・八 表記の民主化と反動
   民主主義と日本語
   当用漢字表の性格 83
   国語改革への反動 86
   新・常用漢字表の成立
   いま漢字をどうかんがえるか

第二章現代日本語の漢字の機能
 二・一 漢字使用の実態
   漢字の使用量
   漢字制限と字数
   用法別の分析
   使用字種の変遷
 二・二 文字の位置
   文字の機能
   文字は言語の要素か
   漢字の音と訓
 二・三 漢字の役割
   三種の機能
   文字列の分割
   単語の特定
 二・四 表記のゆれと漢字
   正書法は不要か
   和語のカナ表記
   同訓異字の不合理
 二・五 漢字の造語力と語彙体系
   字音による造語
   訓のはたらき
   基本語と専門語
   漢語と語彙体系
 二・六 造語の将来
   外来語の造語力
   外来語と漢字
   これからの造語

第三章 これからの日本語と漢字
 三・一 常用漢字表の役割
   制限から目安へ
   当用漢字表の功罪
   漢字制限は不可能か
 三・二 表記の伝統と規範
   伝統尊重の根拠
   規範とゆれ
   カキコトパの性格
 三・三 国語教育と漢字
   日本人のヨミカキ能力
   言語能力の向上と国語改革
   児童・生徒のヨミカキ能力
   漢字はだれのためのものか
 三・四 情報化社会と漢字
   言語情報処理の進歩
   ワープロは国語問題を解決したか
   ワープロと識字能力
   情報処理システムのなかの漢字
 三・五 国際化社会と漢字
   漢字は外国人にとってむずかしいか
   国際語としての日本語
   漢字文化圏の現実
   漢字共通化の可能性
 三・六 漢字はなくなるか
   漢字は二百年後にきえる?
   漢字減少傾向の停滞
   語種構成と漢字含有率
   それでも漢字はへる
   表記の将来
 三・七 日本語の将来
   システムとしての漢字
   まず国際共通文字を
   えらぶべきみち

あとがき
文献
索引


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 01:19:24