鈴木修次
『漢字情報力再発見』創拓社
一九九〇年五月一日 第一刷発行

鈴木修次『漢字再発見』の改題

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はしがき
第一章 漢字が文明をになう
 見直される文字の効用
  情報伝達最良の使者
  文字論は言語学を逸脱しつつある
  カタカナ文字に悩まされる
  漢字とかなで理解スピードアップ
 アルファベット表記の現状
  略語・新語の続出
  IQ、ICは何の略語か?
 日本語、このすばらしき表現力 
  漢字を応用して表音文字を
  高札、瓦版そして新聞ヘ
  ローマ字も使える日本語の適応力
第二章 漢字  その融通性と経済性
 漢字  その融通性と経済性 
  アルファベットの長所
  アルファベット出現以前
  アルファベットの短所
  アルファベットの宿命
 漢字表記の特徴 49
  漢字表記の長所と短所
  「方音」と漢字の関係
  漢字体系の柔構造
  驚くほど変化しない漢文
  簡略化の工夫
 日本語の語彙と特性
  漢字文化圏における日本語の位置
  女性語も男性語に近づきつつある
  日本語の中の外来語
  日本人はコスモポリタンである
  ローマ字も国字なみの位置
 漢字のもつ経済性
  情報化社会にぴったりの漢字
  日本人がつくりあげた「新漢語」
  短絡語の急激な増加
  つかみ読みは漢字表記ならでは
  一字を識別するのにわずか一千分の一秒
  漢字活用の第二の経済性
  情報工学的にみた漢字
  漢字一文字がもつ"ひろがり"
  漢字による情報伝達の今後
第三章 漢字が日本文化を動かしてきた
 漢字が日本に入るまで
  中国の史書にみる古代日本
  倭の五王の時代
  外交の始まりが漢字学習のきっかけ
 仏教とともに伝えられた漢字
  百済からの使者
  仏教と漢字の関係
  仏教伝来がもたらしたもの
  効率のよい日本人の学習
 渡来人と日本の文明開化
  渡来人を敬った日本人
  理想郷としての日本
  亡命者、帰化す
  なぜ渡来人は重用されたか
  技術伝来と渡来人
  渡来人と「ナラ」の関係
  中国的だった権力闘争
  「効率のよい文明受容」のひな型
 漢語の浸透
  遣隋使は漢文による国書を持っていった
  冠位十二階とは何であったか
  十七条憲法にみる漢文表記の確立
  漢語で他文明を知る
  やまとことばでいえないもの
  文明開化を二本だてで出発
 文明の窓囗をはたし続けた漢語
  対中国交流の歴史
  勘合貿易・朱印船・鎖国
  禅とともに入ってきた宋音
  動・植物と漢語
  『本草綱目』の漢語
  病気・人体の用語
  「ちゃぶだい」と「しっぽく」
第四章 これから漢字はどうなるのか
 翻訳漢語と近代文明
  学術用語はほとんど"made in Japan"だ
  日本製「新漢語」の中国への流出
  「新漢語」を定着させた行政の力
 日本語がひろがる
  抽象語を作り出す能力
  「大概の論」が「概論」に
  「分子」「引力」は江戸時代の翻訳語
 近・現代社会の漢語
  漢字三字による命名
  「短絡語」が主流となる
  外来語がなぜ好まれるのか
  "航特委"って何だ?
  社会の高速化と短絡化
  外来語は淘汰される
  漢字の複合的な知恵
  漢字表記はどうなるのか
  日常生活は二千字で充分だ
  文字は食物である
  ますます言文は不一致になる
  現在を忘れて漢字は成立しない
あとがき

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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:01:35