韻鏡一家言 冩本二卷を一本とす、浪華の人小田眞卿淳夫の著で天明六年(一四四六)に成る。「本邦近歳徂徠先生春臺先生ありて最も韻學に精しく音釋も殊に詳かなり」と云つて居るから文雄とは近かるべきだが實は處々で磨光を非難して居る。眞卿にはこの他通韻圖、復古韻鑑、韻學撥亂などの著もありて通韻圖では轉の内外を改め、復古韻鑑では文字の位置を正しきに反したといふから忠實なる韻鏡研究者とは云はれぬ、全部漢文、岡井慎吾『日本漢字学史』95
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(「竹柏園文庫」の印)
巻上
漢音呉音
五音七音
五音總括圖
四聲
韻母
字母
内転外転
清濁
軽重
開口合口
經史音釋
巻下
反切辨解
反切名義
反切頌
反切五法
音和
雙聲
疊韻
類隔
往還
駁六例
寄聲
寄韻憑韻
廣通偏狹
憑切
已上