鮎川哲也
推理小説
方言に関する記述あり。
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000998339-00 (1959年)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1356116
https://dl.ndl.go.jp/pid/12471384
角川文庫による
p.17 明かに父親が姓名判断に凝ったと思われるような、おかしな名前もよくあるものだ。
p.38 しゃべる言葉は標準語だけれど、アクセントはひどい関西ふうのものだった。
p.95 言葉づかいも下町ふうな東京弁で、闊達なひびきがあった
p.125 東北なまり
p.133 いまはほとんど消滅した言葉だが、「むきみ屋さん」という一種の筒袖をきている女
p.155 一語一語に注意をこめて発言しているような、明瞭な言い方
p.211 「仙台人といえば標準語が上手ですな。車の運転手もそうだったけど、ここのウェイトレスだって東北なまりはほとんどないです」[…]
「すなおじゃないですか。私はどっちかというと東北人気質のほうが好きですね」
と、鬼貫はまんざら外交辞令でなく言った。あの耳ざわりな、みにくい発音がいいというのではなしに、どうしようもない彼等の言葉と、それを恥じてかくそうとする彼等の劣等意識に、同情しないわけにいかなかったのである。
p.240 日本字とローマ字でかいた駅名