『講座日本語の語彙』1
語彙原論
明治書院
語彙 前田富祺
一 語とは
二 文法論における語
三 語彙論における語と語彙とは
四 語彙の種々相
語形・語構成 山口佳紀
一 はじめに
二 音形と意味
三 語形を規定するもの
四 語形の改変
五 語形改変と意味的要因
六 語頭の濁音
七 上代語と語頭濁音
八 反復形と語頭濁音
九 複合動詞の連濁
十 連濁をめぐって
語義 國廣哲彌
一 「語義」とは何か
二 語義の研究
三 辞書の語義記述
語感 川本茂雄
一 ハンマーとトンカチ
ニ アルバム
三 ワニカミヤ
四 生きざま
語源 「神」の語源を中心に 阪倉篤義
一 名づけの由来
二 語源と思考法-「海上《うなかみ》」について
三 語源解釈のはば
四 神の語源説
五 クマー隠れたるもの
六 カミの成立
七 カミ(神)とカミ(上)
語の変化 前田富祺
一 はじめに
二 語源推定と語の変化
三 語形変化
四 語義変化
位相論 島田勇雄
一 対象
二 社会集団
三 集団の構造と機能(地位と役割)
四 行動体系と行動分野と行動系列と作業手順と
五 学習とコミュニケーション
六 語彙体系
七 文化と語彙
八 文献的研究
幼児語 大久保愛
一 はじめに
二 狭義の幼児語
三 幼児の語彙研究 (1)戦前戦後
四 幼児の語彙研究 (2)現在
固有名詞 鏡味明克
一 固有名詞と名称学
二 人名と人名学
三 地名と地名学
四 名称学の理論
語彙の体系 池上嘉彦
一 語彙の「体系」性ということ
二 連想関係と語彙の体系性
語彙の計量 木村睦子
一 用語の定義
二 使用率の推定
三 標本見出し語の母集団カバー率
四 頻度分布
五 語彙量の推定
六 個別抽出と集落抽出との差
七 基本度函数
基本語彙──その構造観 林四郎
一 実字・虚字・助字
二 実・虚・助と語・辞
三 実語の世界
四 虚語の世界
五 虚実語の世界
六 実語・虚語・虚実語の相互関係
七 基本語彙について
語彙と文法 仁田義雄
一 はじめに
二語と、文法と語彙
三 結合能力に関わるものとしての範疇的意義
四 語彙論的事象の支えとしての文法論的現象
五 語彙論的な事象を考慮に入れた文法記述
語彙と文体 渡辺実
一 はじめに
二 二つの「けはひ」
三 「けしき」
四 「心ばえ」「ここち」
五 「人がら」
辞書 築島裕
一 はじめに
二 辞書の分類
三 奈良・平安時代の漢字辞書
四 鎌倉・室町時代の漢字辞書
五 音義の類
六 国語を中心とした辞書
七 ヨーロッパ諸語との対訳辞書
八 近代の辞書