中公文庫 新版による
p.117 「何を吐かす!」だの「汝が! 畜生が!」だのと男言葉で喚き上っている
p.137 「ウ音中音ハル音」の区分けも、忌物とされている侍訛も奴言葉もその場で聞分けられて了う。
p.263 上方訛りが野太く落ちて来て、
p.334 土佐で云う「ほんそ」の言葉は、秘蔵の、とか、大切な、とかの意味を持つもので、仮に字を当嵌めるとすると「本蔵」、が一番ふさわしい趣となる。それは主に子供に対して使い、赤子の綾子が育つにつれ、誰からともなく家の内外、「ほんその嬢さん」やら、「富田のほんそ」とやら呼んで、
p.352 憶えたての大阪弁で男衆たちに向うの暮しを語り、
p.438 鉄砲町辺りでは昔、皆訛ってゴブ玉と呼び、 〈ゴム毬〉