宮本輝 小説
富山弁会話風
「おってあげれ」 「人間を馬鹿にも賢こうにもするがやちゃ」 「歌も入れまっしょうか?」 「だら」 「言葉はもう完全に大阪弁であったが、語尾に抑揚をつけて長く曳く話し方は、やはり北陸の訛りだった」