松本清張
1959年 北海道新聞
推理小説(長編)

講談社文庫による
p.22 大阪から転勤になった男で、大阪弁をちゃんぽんに使っていた。
p.76 談話筆記
p.199 悠長である。こういう時の大阪弁は、聞いていて苛立たしかった。思わず早いとこ云ってくれ、と怒鳴りたくなる。
p.225 ものの言い方も東京弁で、ハキハキしていました
p.285 筆記しただけで、そのまま原稿になりそうだった。
pp.381-2 言葉は商人だから、至って丁寧でしたよ。そうでしたな、別になまりはなかったように思います」「いや。あの人はなまりがあったよ、あんた」また、横から女房が抗議をした。「ほう、どういうなまりですか?」 若宮は女房の方に向いた。「言葉は、東京弁ですが、アクセントが違います。わたしは、下町で生まれましたからね、そのへんは、東京弁かどうかわかるんです。奥田さんのなまりは、語尾がはね上がっています。そうですね、あの人は九州じゃないでしょうか?」「九州?」「よく似ているんですよ。うちの近所に、九州から来た人があって、その人のアクセントと、おんなじなんです」


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:00:20