鹿持雅澄
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/kokusyokaidai/k1/kokusyo_ka048.html
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/ka/kaidai_ka009.html
http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/50712054.html
雅言成法 二巻二冊
天保六年の頃、鹿持雅澄の著せるもの、明治二十六年刊。契沖以來古學復興し、眞淵・宣長等出でゝ、奈良朝平安朝の言語は略明かになったが、猶延約・相通・転訛等の法則については研究に缺くる所ありと云って、研究を進めたもので、(一)假略(二)非略(三)訛略(四)相通以下(十一)舒言に至るまで十一項に分って、これ等について例證をあげ、詳しく考究してゐる。就中略言に關する研究は卓見に富んでゐるが、從來學者が漠然と延約・通略などゝ言って居たものを確實な資料によって組織的に研究した所に大きな價値が存するのである。
【參考】* 「[[舒言三轉例]]」[[舒言]]即[[延言]]について著者は別に本書を著してゐる。併せ見るべきである。(亀田次郎「国語学書目解題」)