http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/25146930.html>
本居宣長は、右の外、ンの次に、ハ行音がパ行音になるもの(烟波「えんぱ」の如き)を一類としたけれども、今はこれを別類としないのが常である。
以上の分類は甚だ明白であるが、音便の生ずるのは、次に来る音、又は語に依る場合が多い故、その方面から考察して分類する事も大切である。山田孝雄氏の「平家物語の語法」中の音便の條には、左樣な試みがある。
【史的考察】 音便のあらはれたのは主として平安朝の初期からであったらしく、歌には音便を用ひず、歌集の端書や散文中には少くないのを觀れば、口語に於て生じ、初は口語に於て專ら用ひられたもののやうである。漢文の訓點に多いのも平安朝の口語に多く用ひられた爲めであらう。初は、もとの形と音便の形とが並び行はれたであらうが、年代が下ると共に、口語では、音便の形のみ用ひられ、もとの形は用ひられないやうになった。音便が起つた原因については、漢語の影響であるとする説が有力である。(音便形參照)
【参考】漢字三音考 本居宣長
○雅言成法 鹿持雅澄
○平家物語の語法の研究 山田孝雄
○國語史概説 吉澤義則         〔橋本〕

新潮日本文学大辞典 橋本進吉
http://f.hatena.ne.jp/kuzan/20090315222728

http://100.yahoo.co.jp/detail/%E9%9F%B3%E4%BE%BF/
国史大辞典 小松英雄


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:03:10