伊藤愼吾
立川書店
目次
第一篇 總論
第一章 緒論
言靈の幸ふ國
國語研究の不振
國語學の成立
今後の國語學者
第二章 江戸時代以前の國語學
漢字漢籍の傳來
當時の漢學の状態
音と訓との制定
譯讀法の工夫
ヲコト點
漢字借用
字書の編纂
假名文字の發生
音便の發生
假名遣の發生
祕傳口授
韻鏡
悉曇
國語學研究の準備時代
第三章 江戸時代の國語學
第一節 此の時代の國語學の特質
和學の興隆
國學の成立
和學の教授
和學講談所
國語學の勃興
學問の公開
學問は庶民の手に移ること
外國語の影響
第二節 復古の思想
幕府の儒學奬勵
林家の學風
自由革新の機運
復古の思想
古學の發生
宋儒の學説排斥
山鹿素行の思想
伊藤仁齋及び荻生徂徠の意見
戸田茂睡の獅子吼
祕傳口授の打破
制の詞の批評
第三節 古典研究の先鞭
下河邊長流
釋契冲
水戸光圀の萬葉註釋事業
安藤爲章
第四節 國學の曙光
漢學心醉
其の反動
荷田春滿
國學校創造
其の啓文
北村季吟の註釋
第五節 國學の發逹
第一項 國學の意義
國學の意義
其の内容
國學者の意見
國學の三要素
古語に通ずること
古の道を明かにすること
國體の精華を發揮すること
初山ふみの説
國學の祖
第二項 賀茂眞淵の事業
眞淵の勉學
眞淵と春滿との關係
萬葉研究
古歌は古道を知る唯一の道
古語の研究
近代語觀
徇古の風
縣居門下の業績
第三項 本居宣長の主張
宣長と眞淵との關係
眞淵の教訓 古事記註釋
漢意を去ること
我国の姿のまゝに説くこと
漢土及び其の風習の排斥
我國體は萬國に優れたること
國體の發揮
鈴屋門下の業績
平田篤胤の神道論
篤胤門下の活動
第六節 蘭學の發達
蘭學の意義
青木昆陽の出世
吉宗の庇護
蘭書の研究
長崎に於ける通詞
昆陽の蘭語の素養
前野良澤
其の學修法
紅毛談
蘭書の飜譯
杉田玄白
玄白の蘭學研究の動機
解體新書
建部清庵
大槻玄澤
宇田川玄隨
小石元俊
山村才助
司馬江漢
平賀源内
蘭學の影響
蘭學と漢學との比較
我國人の眼界を廣むること
醫學其他の學問の進歩
文法書の編纂
第二篇 各論
第一章 文字に關する研究
第一節 神代文字論
神代文字存在論
同文通考
神字日文傳
神代文字の十三種
鏤木文字考
非存在論
假字本末
存否兩論の著述
存在論者の弱點
結論
第二節 假字論
假字の定義
假字の名稱
平假名の起源
其の發明者
使用の時期
いろは歌の作者
其の意味
片假名の製作者
其の使用の時期
其の普及
第三節 假名遣論
第一項 江戸時代以前の假名遣論
假名遣の意義
發音と文字との不一致
定家假名遣
其の内容
成俊の意見
明魏法師の主張
第二項 契沖の假名遣論
歴史的假名遣
四聲觀
定家假名遣觀
明魏法師の説の批評
和字正濫抄
假名遣制定の標準
契冲の學問的態度
正濫抄の缺點
契冲説に反對する意見
正濫通妨抄
正濫要畧
第三項 契冲以後の諸説
林永喜の假名遣書
假名遣拾芥抄
假名造祕解
古言梯
古言梯標註
靈語通
靈語通硬鍼
第二章 音韻に關する研究
第一節 總叙
音韻研究の部門
此時代の音韻研究の範圍
國學者の音韻觀
蘭學者の音韻觀
第二節 反切論
反切の意義
反切の區別
江戸時代以前の反切論
日本釋名の説
倭訓栞の説
富士谷成章の説
反切論の衰退
鷹燕語釋
反切の迷信
第三節 延約論
眞淵の延約説
約言の三方則
約言發生の理
略言
約言と略言との區別
約言と延言との關係
春庭の説
左行延言
波行延言
羅行延言
約言
春庭説の弱點
雅澄の説
波行延言
左行延言
加行延言
彼の延約發生説
總評
延言は結合語
約言は二重母韻不存在の結果
第四節 清濁論
音の清濁
兩者の關係
宣長の學説
眞淵の意見
雅澄の意見
第五節 音便論
音便の意義
この時代の音便研究
宣長の學説
音便の種類
音便發生の理
音便價値論
彼の缺點
第六節 韻通論
韻通の意義
雅澄の意見
其の説の批評
第七節 音韻に關する著述
第一項 語意考
語意考の内容
五十音説
言を先にする説
國語觀
音韻組織に關する意見
其の批評
第二項 漢字三音考
三音考の内容
宣長の國語觀
外國語觀
秋成の反駁
第三章 單語に關する研究
第一節 弖爾乎波論
弖爾乎波の名稱
其の起源
弖爾乎波の教授、
姉小路式
春樹顯祕抄
歌道祕藏録
て爾乎波義慣抄
紐鏡
紐鏡三轉説
詞の玉緒
係結に關する宣長の意見
變格
義門及眞頼の疑問
宣長の卓見
玉緒學
助辭本義一覽
挿頭及脚結抄
第二節 活用論
第一項 活用研究の初期
活用研究の勃興
江戸時代の概觀
持明院家の研究
倭訓栞の説
語意考の説
成章の意見
第二項 春庭の學説
詞の八衢の解題
八衢に表はれた彼の意見
其の批評
詞の通路
動詞の自他論
第三項 義門の學説
山口栞
春庭設を増補訂正
彼の獨創と卓見
第三節 語源論
第一項 江戸時代語源研究の概觀
語源研究の不振
語源學建設
語源論の種類
直覺説
音義説
言靈説
其批評
第二項 日本釋名
解題
八要訣
國語研究方針
根據とせる書籍
本書の體裁1
本書の缺點
語源俗解
本書著述の動機
益軒の學問
第三項 東雅
解題
白石の研究の三方面
構成論
發語論
詞助論
構成論の批評
音韻變化論
轉語
轉語の種類
音韻變化論の批評
音義論
音義の例
音義論の批評
彼の語源研究の根本思想
歴史的研究
地理的研究
東雅の缺點
傳説を史實と名傚す説
白石の功績
第四節 辭書論
第一項 江戸時代以前の辭書
平安朝の辭書
新撰字鏡
和名類聚抄
類聚名義抄
室町時代の辭書
字鏡集
桑家漢語抄
撮壌集
詞林釆葉抄
醫家千字文
第二項 江戸時代の辭書
辭書發逹の四期
編纂法の變遷
類別法
いろは題
五十音順
數引
辭書の體裁
和語の註解
漢語の解釋
外國語の對譯
辭書に收容せる語數
一般辭書
特殊辭書
第三項 倭訓栞
谷川士清
士清の用意
本書の體裁
東雅の影響
本書の内容
其の缺點
外來語
歐洲人の倭訓栞研究
第四項 雅言集覽
雅言集覽の書史
凡例に見えたる意見
雅言の意義
西洋初期の辭書編纂法
本書の引用書籍
用語索引
本書の缺點
本書の傳説
後言の非難
雅望の學説
第五項 俚言集覽
本書の目的
増補俚言集覽
一種の諺語辭書
言語の羅列
方言の收録
村田了阿
佛語を豊富に收録
第六項 百科辭典
初期の百科辭典
壗嚢鈔
江戸時代の百科辭書
其の特質
和漢三才圖繪
嬉遊笑覽
古今要覽稿
第七項 語源辭書
語源辭書の必要
江戸時代初期のもの
第八項 江戸時代辭書の批評
辭書の具備すべき條項
單語毎に項を改むること
用言の活用指示
品詞に分類すること
出典を正確に示すこと
完全なる辭書
第四章 結論
年表
索引
伊藤愼吾
立川書店
目次
第一篇 總論
第一章 緒論
言靈の幸ふ國
國語研究の不振
國語學の成立
今後の國語學者
第二章 江戸時代以前の國語學
漢字漢籍の傳來
當時の漢學の状態
音と訓との制定
譯讀法の工夫
ヲコト點
漢字借用
字書の編纂
假名文字の發生
音便の發生
假名遣の發生
祕傳口授
韻鏡
悉曇
國語學研究の準備時代
第三章 江戸時代の國語學
第一節 此の時代の國語學の特質
和學の興隆
國學の成立
和學の教授
和學講談所
國語學の勃興
學問の公開
學問は庶民の手に移ること
外國語の影響
第二節 復古の思想
幕府の儒學奬勵
林家の學風
自由革新の機運
復古の思想
古學の發生
宋儒の學説排斥
山鹿素行の思想
伊藤仁齋及び荻生徂徠の意見
戸田茂睡の獅子吼
祕傳口授の打破
制の詞の批評
第三節 古典研究の先鞭
下河邊長流
釋契冲
水戸光圀の萬葉註釋事業
安藤爲章
第四節 國學の曙光
漢學心醉
其の反動
荷田春滿
國學校創造
其の啓文
北村季吟の註釋
第五節 國學の發逹
第一項 國學の意義
國學の意義
其の内容
國學者の意見
國學の三要素
古語に通ずること
古の道を明かにすること
國體の精華を發揮すること
初山ふみの説
國學の祖
第二項 賀茂眞淵の事業
眞淵の勉學
眞淵と春滿との關係
萬葉研究
古歌は古道を知る唯一の道
古語の研究
近代語觀
徇古の風
縣居門下の業績
第三項 本居宣長の主張
宣長と眞淵との關係
眞淵の教訓 古事記註釋
漢意を去ること
我国の姿のまゝに説くこと
漢土及び其の風習の排斥
我國體は萬國に優れたること
國體の發揮
鈴屋門下の業績
平田篤胤の神道論
篤胤門下の活動
第六節 蘭學の發達
蘭學の意義
青木昆陽の出世
吉宗の庇護
蘭書の研究
長崎に於ける通詞
昆陽の蘭語の素養
前野良澤
其の學修法
紅毛談
蘭書の飜譯
杉田玄白
玄白の蘭學研究の動機
解體新書
建部清庵
大槻玄澤
宇田川玄隨
小石元俊
山村才助
司馬江漢
平賀源内
蘭學の影響
蘭學と漢學との比較
我國人の眼界を廣むること
醫學其他の學問の進歩
文法書の編纂
第二篇 各論
第一章 文字に關する研究
第一節 神代文字論
神代文字存在論
同文通考
神字日文傳
神代文字の十三種
鏤木文字考
非存在論
假字本末
存否兩論の著述
存在論者の弱點
結論
第二節 假字論
假字の定義
假字の名稱
平假名の起源
其の發明者
使用の時期
いろは歌の作者
其の意味
片假名の製作者
其の使用の時期
其の普及
第三節 假名遣論
第一項 江戸時代以前の假名遣論
假名遣の意義
發音と文字との不一致
定家假名遣
其の内容
成俊の意見
明魏法師の主張
第二項 契沖の假名遣論
歴史的假名遣
四聲觀
定家假名遣觀
明魏法師の説の批評
和字正濫抄
假名遣制定の標準
契冲の學問的態度
正濫抄の缺點
契冲説に反對する意見
正濫通妨抄
正濫要畧
第三項 契冲以後の諸説
林永喜の假名遣書
假名遣拾芥抄
假名造祕解
古言梯
古言梯標註
靈語通
靈語通硬鍼
第二章 音韻に關する研究
第一節 總叙
音韻研究の部門
此時代の音韻研究の範圍
國學者の音韻觀
蘭學者の音韻觀
第二節 反切論
反切の意義
反切の區別
江戸時代以前の反切論
日本釋名の説
倭訓栞の説
富士谷成章の説
反切論の衰退
鷹燕語釋
反切の迷信
第三節 延約論
眞淵の延約説
約言の三方則
約言發生の理
略言
約言と略言との區別
約言と延言との關係
春庭の説
左行延言
波行延言
羅行延言
約言
春庭説の弱點
雅澄の説
波行延言
左行延言
加行延言
彼の延約發生説
總評
延言は結合語
約言は二重母韻不存在の結果
第四節 清濁論
音の清濁
兩者の關係
宣長の學説
眞淵の意見
雅澄の意見
第五節 音便論
音便の意義
この時代の音便研究
宣長の學説
音便の種類
音便發生の理
音便價値論
彼の缺點
第六節 韻通論
韻通の意義
雅澄の意見
其の説の批評
第七節 音韻に關する著述
第一項 語意考
語意考の内容
五十音説
言を先にする説
國語觀
音韻組織に關する意見
其の批評
第二項 漢字三音考
三音考の内容
宣長の國語觀
外國語觀
秋成の反駁
第三章 單語に關する研究
第一節 弖爾乎波論
弖爾乎波の名稱
其の起源
弖爾乎波の教授、
姉小路式
春樹顯祕抄
歌道祕藏録
て爾乎波義慣抄
紐鏡
紐鏡三轉説
詞の玉緒
係結に關する宣長の意見
變格
義門及眞頼の疑問
宣長の卓見
玉緒學
助辭本義一覽
挿頭及脚結抄
第二節 活用論
第一項 活用研究の初期
活用研究の勃興
江戸時代の概觀
持明院家の研究
倭訓栞の説
語意考の説
成章の意見
第二項 春庭の學説
詞の八衢の解題
八衢に表はれた彼の意見
其の批評
詞の通路
動詞の自他論
第三項 義門の學説
山口栞
春庭設を増補訂正
彼の獨創と卓見
第三節 語源論
第一項 江戸時代語源研究の概觀
語源研究の不振
語源學建設
語源論の種類
直覺説
音義説
言靈説
其批評
第二項 日本釋名
解題
八要訣
國語研究方針
根據とせる書籍
本書の體裁1
本書の缺點
語源俗解
本書著述の動機
益軒の學問
第三項 東雅
解題
白石の研究の三方面
構成論
發語論
詞助論
構成論の批評
音韻變化論
轉語
轉語の種類
音韻變化論の批評
音義論
音義の例
音義論の批評
彼の語源研究の根本思想
歴史的研究
地理的研究
東雅の缺點
傳説を史實と名傚す説
白石の功績
第四節 辭書論
第一項 江戸時代以前の辭書
平安朝の辭書
新撰字鏡
和名類聚抄
類聚名義抄
室町時代の辭書
字鏡集
桑家漢語抄
撮壌集
詞林釆葉抄
醫家千字文
第二項 江戸時代の辭書
辭書發逹の四期
編纂法の變遷
類別法
いろは題
五十音順
數引
辭書の體裁
和語の註解
漢語の解釋
外國語の對譯
辭書に收容せる語數
一般辭書
特殊辭書
第三項 倭訓栞
谷川士清
士清の用意
本書の體裁
東雅の影響
本書の内容
其の缺點
外來語
歐洲人の倭訓栞研究
第四項 雅言集覽
雅言集覽の書史
凡例に見えたる意見
雅言の意義
西洋初期の辭書編纂法
本書の引用書籍
用語索引
本書の缺點
本書の傳説
後言の非難
雅望の學説
第五項 俚言集覽
本書の目的
増補俚言集覽
一種の諺語辭書
言語の羅列
方言の收録
村田了阿
佛語を豊富に收録
第六項 百科辭典
初期の百科辭典
壗嚢鈔
江戸時代の百科辭書
其の特質
和漢三才圖繪
嬉遊笑覽
古今要覽稿
第七項 語源辭書
語源辭書の必要
江戸時代初期のもの
第八項 江戸時代辭書の批評
辭書の具備すべき條項
單語毎に項を改むること
用言の活用指示
品詞に分類すること
出典を正確に示すこと
完全なる辭書
第四章 結論
年表
索引